大地と語らう

文字は、おもしろい。田と米は、かたちがそのまま、あらわれている。稲の音読みのトウには、はびこる、よろこぶという意味がある。
稲作は、文字のない縄文時代からおこなわれている。そのころから今日まで、米は神への供物とされる。実りのひと粒ひと粒に、神が宿る。

  • 2011年、仁井田本家の酒は、すべて自然米使用の純米酒になった。
    自然栽培の米は、安心で、安全で、うまみは濃く、香りたかい。
    そのぶん、育てるのには手間がかかり、収穫量もすくない。

  • 宮城、新潟、福島の契約農家のみなさんが、力をかしてくださっている。
    健康で安全な米に育つよう、細かに決めたルールのとおり、手間をかけてくださる。
    全量自然米の純米酒は、蔵だけではとうていかなわない夢だった。
  • みのりの季節がくると、収穫した酒米がつぎつぎに運ばれてくる。
    亀の尾、雄町、一本〆、山田錦、美山錦、夢の香、五百万石、こしひかり、千代錦、豊錦。
    米の名を読むと、田んぼのみなさんをすぐそばに思う。
    感謝。そして幸福を願う。