酒造りは昔から、里山の田んぼや木の恵みと一体でした。だからこそ地元の米と水、木で作った道具にこだわり続けたい。そう願う仁井田本家の“これから”を体現したお酒が「にいだのぐらんくりゅ」です。グラン・クリュとは、フランス語で「偉大な畑」を意味します。十六代目の植えた自社山の杉材で組み上げた新桶で、十七代目の考案した「しぜんしゅ」を、自社田の自然米(雄町・精米歩合88%)と自社林から流れる天然水、そして蔵に棲みつく微生物のみで十八代目が醸す。水・米・微生物・木、すべてが蔵のある田村町由来、究極のテロワールといえる“自給自足のお酒”として2022年に発表されました。そしてボトルは、十八代目の娘である十九代目候補が、自社山で採集した自然物を絵筆やスタンプにして描いています。300年受け継がれてきた田村町の自然と、歴代の蔵人たちの思いが詰まった、まさににいだのお酒の最高傑作といえるお酒です。